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風景の中の暮らし
自然と人とが共存している妙高山の麓に位置した小さな「週末住宅の計画」である。
計画地は、山々が連なり雪解け水のせせらぎや木々のざわめき鳥の声のみが響く自然と人が共存する環境である。
妙高山における自然の現象や動植物の営みは、それぞれ独立しながらも風景として連続し、ひとつの環境を作り出している。
本建築もまた、その一部として振る舞うことができればと考えた。
本計画では、柱や梁、垂木といったエレメントを自律的かつ反復的に配置することで、固定された形態の中でも、人の活動・運動に応じて「空間の関係性が変化し続ける」ことを目指した。
変化し続ける関係性の「重なり」や「間」は、環境や循環する時間を内包する空間を生み出し、人の行為や記憶の背景となる。そこには、他者と共に過ごしながらも個が自律して生きることのできる「開かれた空間」が現れると考える。
その時、建築は妙高山のように「自然や人の動きを受けとめる背景」としてそこに存在するが意識の範囲外にある風景のようなものになるのかもしれない。
所在地:新潟県妙高市
主要用途:週末住宅
構造:木造
規模:地上1階
延床面積:68.25㎡
構造設計:テクトニカ
金田充弘/東京藝術大学
機械設備:-
電気設備:-
施工:-









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